・株価の動き方から将来の株価を予想する「テクニカル分析」

株価の動き方から将来の株価を予想する「テクニカル分析」

株価の分析の仕方でもう一つはテクニカル分析です。
テクニカル分析については手法も色々あります。
基本はチャートを見てそこから得られる情報で判断します。

 

テクニカル手法には様々なものがあり、中には、初見で「これはすごい!」と思えるものもあると思いますが、
根底にある基本の考え方は通じている部分がありますので、そのミソの部分だけ紹介します。

 

基本的にテクニカルの考え方は「基本、株価は行ったり来たり」「一度抜けたら強い」「行きすぎたら戻る」「期待の表れを見る」
っていう感じですかね。まあこうしてみると「当たり前だろ」って感じはしますよね。
これを実践でどう活かしていくかというためにみんな線を引いたり乖離率とかを計算したりしてるってことです。
「一度抜けたら強い」というのを図で説明いたしましょう。

チャートは投資家達の気持ちや行動を表した縮図とも言える。

株価がこのように動いていたとします。120円で買って122円で売れば儲かりそうだとわかりますね。
そして実際Aで買う人が多くてAの地点からは株価が上昇します。
そして122円になったら「よし達成した。」と思う気持ちと、
逆に122円で空売りをして120円で買い戻すことで利益を得ようとする人の
売りによって122円では売りの圧力が強くなり、株価は下落します。
そして再び120円になりました。Bの地点です。ここでいつも通り買う人が現れて、
空売り勢の買戻しもありますから買い圧力が強くなり株価は上昇します。
そしてまた122円に達し、また今までと同じように売られていき、
ついにCの地点になりました。また今までと同じように買い圧力が強くなっていきます。
しかしそれをも上回る売り圧力がかかったとき株価は120円のラインを突破して下落してしまいます。
そうすると、いつも通り買っていた人たちが「やばい」と思ってすぐに売り払う人も出てきます。
またそれに乗じた空売り勢も売りを仕掛けてきますので
実際このような値動きになったときは下落していきます。
そして下落が落ち着いて反転して120円まで戻ってきたとしましょう。Eの地点です。
すると、今までの120円で買って、Dの期間で苦しい思いをしてきた人たちが
含み損から解放され「もう含み損は出したくない」と思い、売り払います。

そうすると売り圧力が強くなりまた下落するのです。
つまり、行ったり来たりの圏内(レンジ、や、ボックス、と呼ばれます。)を突破した株価は、
そのレンジ付近まで戻ってきてもまた外側に押し返されてしまうのです。

テクニカルはしっかりとした根拠がある。

このようにチャートを見るだけでも投資家達の心理がなんとなく読めてくるので
テクニカル分析もあまりバカにはできません。
さらにここに出来高のグラフも見て加味すると、
何円のところで出来高が多い(=その値段で買った人が多い)から
その層の投資家は含み益にあるから、全体として強気でいけるはず、だとか
出来高が多かったところよりも今は安い株価にあるから多くの投資家が含み損にあり、
プレッシャーが強い、とか色々予想はできますね。

 

 

チャートを読み解くキーワード「エネルギー」

あとテクニカルの考え方で「エネルギー」という表現があります。
株価にエネルギーが集まって行ったり、それを放ったりする、ということです。
僕も株価にエネルギーがあるという考え方は賛成します。
これを初心者の方にいきなり説明するとなると長くなりますので、簡単に言うと
エネルギーがたまるというのは「何度かその値段まで達するがそれ以上はいつも伸びなくてじれてくる」ときや
株価の動き自体には目立ったことはないが出来高が増えて行ったりしているときなどですね。
エネルギーがたまる期間が長いほうがエネルギーの力は強くなります。
そしてラインを突破するときためられたエネルギーが一気に放出し急激に株価が動いていきます。
値が十分動いてから出来高が減ってきたりしてエネルギーが弱くなってくると株価はそれ以上伸びなくなり、
買いと売りのバランスが逆転すると株価は反転していきます。

 

 

海外でも有名な日本生まれの老舗「一目均衡表」

有名なテクニカル分析に「一目均衡表」というのがあります。いちもくきんこうひょう、と読みます。
これは昔からある、日本人が考え出した手法なのですが、
海外でもichimokuと呼ばれ、知られているそうです。
一目均衡表は高い評価をする人もたくさんいますので、一度はぜひ見てみましょう。
ちなみに、一目均衡表を理解するのはなかなか大変なので、最初は形と見方だけ見てみる、という感じで構いません。

 

 

初心者でもわかりやすく使えるテクニカル「2段上げ」「半値戻し」

私が個人的によく使うテクニカルは、2段上げ(=2段下げ)半値戻しです。
2段上げというのは文字通り、大きく上昇したあとに少し調整してまた最初と同じくらい大きな上昇が来るということです。
半値戻しとは大きく動いた後にその動いた分の半分のあたりまで戻ってくるということです。
これってお互いで矛盾してないか?と思うかもしれませんが、
これは大きく動いたあとは必ず2段目が来るとか絶対に半分戻すということではなく、
大きく上昇したあとにまた大きな上昇があったときは1回目の幅と同じくらいのところまで伸びてきやすい、
大きく上昇したあと大きく下げてきた場合は上昇幅の半分くらいのとこまで伸びてきやすい、
ということを表していて、こういう動きをとっているときの目標値を決める目安として使っています。

 

 

ファンダメンタルのところでも申し上げましたが、テクニカルも同様に「これだけ見れば完璧」というものではありません。
あくまで株価の予測のための手段の1つ、手がかりの1つですので、
ファンダメンタルとテクニカルを組み合わせることによって精度の高い予測ができるようにしましょう。
そして当日の地合い(市場の雰囲気)も見ることも大事です。

テクニカルもあくまでツールの1つである。絶対の保証はない。